まさしげとしゅんや
2021.09.07


開門中水泳部、土屋政重(2年)は
親友の水瀬俊也と共に水泳部筆頭のスケベコンビとして
部員の間では認識されているが
部活以外・・・普段の学生生活では
正義感が強く喧嘩っぱやい兄貴肌の”チビ”で有名だった。
友達や仲間に手を出す奴には年上や体格差が
ある相手にも立ち向かう、そういう漢気溢れた一面を持っている。

元々は小学生時代、
親友の俊也がたちの悪いいじめっ子集団の
標的にされてしまい彼を守ろうとするも
俊也共々小柄で非力だった彼は
返り討ちにされてしまい、
共にいじめの対象にされてしまった。

このまま引き下がる事が出来なかった彼は
親に頼み少年空手と柔道を習わせてもらう。
そして死に物狂いで猛特訓した結果わずか3か月という短い期間で
いじめっ子集団を一人で全員叩きのめしたのである。

「俊也に手を出したら俺がすぐにぶちのめしてやるからよ!
覚悟しておけ!」

この件以降彼は恐れられると同時に、
同級生達からの信頼とカリスマ性も得る事になった。


それほど固い友情で結ばれた二人は
中学で同じ部活に入りたいと思うものの
スポーツがまったくできない俊也と
いじめの件以降運動神経も万能になった政重とでは
根本的にタイプが違っていたのもあり
悩みに悩むのだが、そこである部活の宣伝広告を見る。

「泳げない子も大歓迎?みんなで裸の付き合いを楽しもう・・?
なんだこりゃ。水泳部って今こんななのか?もっとガチっぽいイメージあったけど」

「僕運動は苦手だけどプールは昔から好きだなー・・もちろん泳げないけど」

「そういや小学生の時家族ぐるみで”とし〇えん”よく行ってたよな~
俺も泳ぎはそんな得意じゃないけど、なんかこれは楽しめそうな気がする」

「んじゃ水泳部に入ってみる?」

「おう、そうしようぜ!」

・・・・・・
・・・・・・
(水泳部ミーティングルームにて)

「えーっと・・・俺達泳げないんですけど・・・
プールは大好きなんでどんなのかなーって来てみたんですけど・・」

「あー全然大歓迎!泳げないとか全然問題ないから!
水遊びが好きならオッケー!
君たち体格(小柄)もいい感じだしこれはなかなか(意味深)」

「体格がいい・・?はじめて言われた・・(ちょっと嬉しい)」

「実はうちの部、入部希望者が多くてね。
悪いけど面接で厳選させてもらってるんだけど君たちは即入部OKだよ」

「え、そうなんすか?やった!ありがとうございます!」
「良かった~」

「もう今日でも明日からでも参加してくれて構わないよ。
あ、あとそうだ。大事な事聞くの忘れてたよ、
君たちもうオ〇ニーはしてるの?」

「え?オナ・・?な、なんスかそれ・・・」

「あーごめんごめんオ〇ニーって単語知らないよね(いいねぇ)
えーっとね、精通はしてるのかなって意味だったんだけど」

「あ、なんか保健体育で聞いた事ある・・・」

「そうそう^^」

「す、すいません良くわからないッス・・・」

「あーオッケオッケ!気にしなくていいよ!
ここはみんなで”大人”になっていく場所でもあるから
まずはプールで裸の付き合いを楽しんでいこうな!」

「は、はいっ!」

これがこの二人が開門中水泳部に入部した経緯であった。
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